
『ニーベルングの指環』第2日:《ジークフリート》
【第2幕・第2場】
そのうちジークフリートは、枝で鳴く小鳥のさえずりを理解しようと唄を真似してみたがうまくいかず、角笛を吹いて鳥に聴かせようとします。
その音で大蛇ファーフナーが目を覚まします。
怒ったファーフナーと渡り合い、ジークフリートはノートゥングを大蛇の心臓に突き刺し、その返り血を浴びます。
その血を舐めると、ジークフリートは森の小鳥の声の意味がわかるようになっていました。
小鳥が洞窟の中に財宝が在ることを教えたので、ジークフリートは小鳥の声に導かれて洞窟の中に入り、財宝を手にします。
【第2幕・第3場】
ミーメが現れ、アルベリヒと鉢合わせになり罵りあうが、ジークフリートが出てきたのでアルベリヒは消えます。
ミーメはジークフリートを厄介払いしようという魂胆で、毒薬をなんとか飲ませようとしていました。
しかし、大蛇の血を舐めたジークフリートはミーメの心の企みをも聞き取ることができたのです。
ミーメを一刀両断にしたジークフリートに、森の小鳥が♬ブリュンヒルデという女性を手に入れよ♬と歌いかけ、彼は小鳥が教えてくれた、岩山で眠るブリュンヒルデのもとへと向かいます。
【第3幕・第1場】
ブリュンヒルデの眠る岩山のふもとで、ヴォータンは大地の母神エルダを呼び、神々の不安を取り去る手立てを問いますが、彼女は答えられず、エルダの衰えを知ったヴォータンは彼女を永遠の眠りに帰ってゆかせます。
録音:1962年5月~10月 ゾフィエンザール(Sofiensaal)ウィーン