
《ワルキューレ》と《ジークフリート》の間の出来事:
ジークムントの子、ジークフリートを身ごもったジークリンデは、ノートゥングの破片を携え、ファフナーがニーベルングの宝を守っている森の近くへ逃げのび、そこで鍛冶屋の仕事場を構えて密かにファフナーを狙っているミーメ(アルベリヒの弟)に助けられますが、ジークフリートを産み落として亡くなります。
ブリュンヒルデを罰したヴォータンは、さすらい人となって世界を遍歴します。
『ニーベルングの指環』第2日:《ジークフリート》
【第1幕・第1場】
舞台は森の中のミーメの家。
ミーメの家で育ったジークフリートは勇猛果敢に育ち、小人のミーメの手に余る存在となります。
ジークフリートはミーメの作った剣を次々と折ってはもっと立派な剣を要求したり、森から熊を連れて帰ってミーメにけしかけたりします。
ミーメが自分の親でないことに感づいているジークフリートは、自分の出自の秘密を訊こうとします。
ミーメは育て上げた苦労を話して感謝の気持ちを引き出そうとするが、諦めないジークフリートにいきさつを話し、証拠のノートゥングの破片を見せる。
ジークフリートはその破片で剣を鍛えてくれるよう頼む。
【第1幕・第2場】
ミーメはどうやってもこの剣を鍛え直すことができなくて途方にくれている処へ、さすらい人としてヴォータンが現れ、その剣を鍛え直すことができるのは「恐れ」を知らぬ者だけだと告げて去ります。
【第1幕・第3場】
パニックに陥ったミーメが苦しんでいるとき、ジークフリートが帰って来て、剣は出来たかと催促します。
録音:1962年5月~10月 ゾフィエンザール(Sofiensaal)ウィーン